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何故日本のアイドルを聴かず、KーPOPアイドルばかり聴くのか? [Kポップ大好きシリーズ]

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 AOAの最新曲。タイトルは「Like a cat」。ミュージックビデオでは「猫のように」こっそりと忍び込んで宝石を盗むというキャッツアイみたいな怪盗ストーリーが展開されているが、歌詞は「猫のように」あなたの寝床にそろりと忍び入るというまるで逆夜這いのようなシチュエーションが暗示されている。いやあこんなセクシーな女性達にそんなこと歌われては、おじさんドキッとしちゃうねえ。ちなみにこの曲日本発売もされているが、日本語詞ではその夜這いをほのめかすようなニュアンスは全面カットされている。

 まあ、日本では売れないだろうな。

 それは歌詞の過激さがカットされたからではなく、ちょっと前の韓流ブームの頃よりなお一層反韓ムードが高まっているからでもなく、彼女たちのセクシーかつキュートなたたずまいも文化の壁をこえられず現地では美女でも日本人男性の目から見ればちょっと微妙なルックスになってしまうからでもなく、そもそもこういう路線のアイドルに日本では需要がない。

 それは日本のアイドル状況を見れば分かる。現在ヒットチャートはAKBグループの天下である。プロデューサーの秋元康は日本のアイドル史においてなにをしてしまったか?しでかしてしまったか?それは徹底したカジュアル化である。現在日本でのアイドルの条件とは、等身大であることである。クラスに一人はいそうな感じ。しかもマドンナ的ポジションですらないぐらいの身近な雰囲気。それが大事とされる。スーパースターはいらないのである。もともとの素質に加えて恐らく超絶ストイックな生活から作り出される極限まで鍛え上げられたプロポーション、ダンス、歌などいらないのである。

 80年代に「なんかバイト感覚でやってるゆるい感じ」が売りという画期的なコンセプトの元におニャン子クラブで一大サクセスを成し遂げ、そして数十年経っても未だ王座の位置に君臨しているのだ。今後ももう状況は変わることはないであろう。でも、それがいけないとは言わない。実は嫌いじゃない。AKBとかが出てるバラエティとかよく観る。下手な若手芸人見てるより面白いな、と思うことが何度もある。バラエティでキャラを立てることの方が彼女らにとって重要なので、みんな頑張ってる。受け答えとか聞いてて頭の回転早いなって思う娘もいる。

 でも、歌は聴かない。PVも観ない。サウンド面でもステージパフォーマンスでもそっちは勝負所じゃないので無難な方へ無難な方へ演出が向いてるのが明白である。驚くほど冒険やチャレンジがない。そういうの求められてないのだ。等身大じゃなくなってしまうから。何故か知らないがほとんどの曲が「アグレッシブさの抜けたハードロックみたいな(なんだそりゃ?)バンドサウンド」みたいなところに着地している。

 これに対して韓国のガールズグループの等身大を拒否する感じはすごい。大体グループ名だけ見てもやれ女神だビーナスだ天使だ星だとすさまじい(ちょっと引く)。サウンド面ではあるものはジャズだし、あるものはゴリゴリのデジタルダンスチューンだし、あるものはメロディがアイドルとしてあり得ないぐらい昭和演歌風だし、あるものはオールディーズ風だし、それぞれが差別化に心血を注いでるのがよく分かる。そういうのが見てて楽しいのだ。日本のアイドル系ポップスはバラエティ感が薄いと思う。バラエティ番組は頑張るくせに。

 そんなわけで数年前まで「Jポップ大好き」を公言し、そんな名前のコラム執筆に精を出していた俺だが、最近は完全にKポップよりになってる。すくなくともアイドルに関しては。

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